パソコン近視の原因

「パソコンを使うようになってから、視力低下のスピードが速くなった」とよく言われるようになった「パソコン近視」は、情報社会の中で、近視の進行が止まらない勢いです。


近視の種類

大きく分けて近視には、目のレンズにあたる水晶体が厚くなった状態(近くにピントを合わせた状態)で固まってしまう「調節性近視」と、角膜から網膜までの距離(眼軸)が延びて網膜の手前で焦点が合ってしまう「軸性近視」の2つがあります。


目を酷使すると、まず「屈折性近視」になり、やがて「軸性近視」に移行して近視が強度化します。


軸性近視になると、眼球が前に伸びて、ちょうどラグビーボールのような楕円形になってしまいます。


これは眼球を支えてコントロールしている「外眼筋」が緊張し、眼球を締めつけて引き伸ばしているためと考えられます。


外眼筋は脳につながる目から6〜7センチ奥にまで延びている筋肉。


そのため、外眼筋の緊張は、脳の視床下部や脳下垂体にまで悪影響を与えるというわけです。


パソコン近視の特徴

パソコン近視は、通常の近視に比べ、目だけでなく脳を酷使して脳に負担を与えているために、近視の進行スピードが速いのが特徴です。


眺める書面と違い、パソコンの画面というのはつい凝視してしまうものですから、その分、緊張度が高くドライアイにもなり易いのです。


そして、書面を見て仕事をするときは、視点移動もゆっくりで、パッパッとほかの事と一緒にもできて、目の視点移動が頻繁に起こるのですが、パソコン仕事をしているときは見ている情報に連続性がない場合が多く、一瞬の油断で情報を見逃すことになるので緊張し視点移動がほとんどありません。


ですから、自然と目の運動不足になるわけです。


一定の場所をジーツと見て、日の筋肉に負荷をかけると、筋肉がどんどん硬くなります。


水晶体の動きをつかさどる毛様体筋が緊張し続け、焦点がぼやけて視力は低下してしまいます。


また、書面を横に置いて入力作業をする場合でも、右なら右、左なら左に書面を置いて入力することが多く、偏った視点移動で乱視になったり、片目で見るようなことになります。


パソコン画面が明るいのに対して書面は暗いので、明暗順応の繰り返しで、ますます目と脳は疲労します。


問題は、書面労働による近視と違って、パソコン近視は、目の奥の筋肉「外眼筋」が凝っているということです。


昔は、デスクワークをやったあとは、こめかみや日のまわりをマッサージし、刺激を与えればこり”が取れ、すぐ視力が回復しました。


ところが、画面を一点釘づげになって見るために”凝る”筋肉は、脳につながる、目から6〜7センチ奥まであります


表面の刺激でなんとかなった昔に対して、「パソコン近視」は、深部に入ったために、マッサージの刺激が届かす、目の筋肉の中で圧倒的な比率を占める外眼筋かこってしまったのです。


パソコンやスマートフォンを使用する場合、ネットを使ったりスクロールしたりして、画面は次々と切り替わります。


これによって、目から入る情報は、無意識のうちに飛躍的に増えています。


「見る」というと、私たちは目の機能で見えると思っていますが、実際は目と脳の共同作業です。


ものを見るときは、色、形、距離感などの視覚情報を視神経を通じて脳に送り、脳が情報処理してまとめ、認識して初めて「見える」わけです。


嗅覚や聴覚などの五感の中でも、とくに「視覚」からの情報が多く、脳の大部分は視覚に関係した領域といわれています。


ネットなどで画面を次々と見ることによって、意識しないまま、情報は日からどんどん脳に入ってい、脳はオーバーワークを起こして「フリーズ」してしまいます。


このように、「パソコン近視」は、脳にインプットされる情報過多による脳の疲労が、脳の視覚野を衰えさせ視力を低下させるのです。


パソコン近視の原因